how to choose badminton strings
ラケットの外枠であるフレーム(=面)の内側に網目状に張り巡らされた細い糸を「ガット」と言います。
正式名称は「ストリング (string)」で、海外ではこの呼び名の方が一般的です。
ガットはシャトルを弾く性能や、飛び方、飛距離、コントロール、打感などを左右します。
また、自分の好きな色のガットにするだけで気分も上がりますよ。
バドミントンのガットを選ぶ際は、ガットの太さとその張り方の強さをまずは重要視して下さい。
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別のところでも使ってバドミントンを広めていきましょう。

バドミントンのガットの太さ
badminton string thickness
バドミントンラケットのガットは、細めのタイプと太めのタイプに分かれます。
その太さのことを「ゲージ」と言い、シャトルが当たった時の反発性や耐久性が大きく変わりますので、自分のレベルやプレースタイルなどに合わせて選びましょう。
細め(0.61mm〜0.65mm)
thin badminton strings
細いガットはシャトルが当たった瞬間に大きく凹んで素早く復元するため、高い反発力を生み出します。
鋭いショットを打ち込みたい人や激しい打ち合いに向いてます。
打った時に金属音のような高くて響きの良い音が鳴りやすく、爽快感があり心地のよい打音でモチベーションも上がります。
細めのガットは反発性に優れています。
- 軽い力でシャトルを奥まで飛ばしたい人
※筋力に自信のない女性やジュニア、シニアなど - 弾きのスピードを重視する人
- 高い打音が好きな人
- ヒジや手首への負担、衝撃を少なくしたい人
- ガットの張り替え代より試合でのパフォーマンスを優先したい人
メリット
デメリット
- 摩擦に弱いためガットが非常に切れやすく、冬場の寒い時期やミスショットなどですぐに切れることもあります。
太め(0.68mm〜0.73mm)
thick badminton strings
太いガットは繊維の量が多くて頑丈なため、シャトルの衝撃に負けない高い耐久性と、しっかりした手応えがあります。
インパクト時の打感が手に残り、パワーヒッターに向いています。
芯糸が太く、外側に硬いコーティングを施して摩耗を防いだりしているので、ガットが切れにくいです。
太めのガットは耐久性に優れています。
- 自分の筋力で力強いショットを打ち込みたい人
- インパクト時にシャトルを面で押し込むような重い打感が好きな人
- ショットのコントロール性を重視する人
- ガットの性能をできるだけ長持ちさせたい人
※細いガットに比べてテンションが緩みにくい - ガットの張り替え代を抑えたい人
※毎日激しく練習する学生や筋力に自信のあるパワーヒッターなど
メリット
- シャトルを面全体で捉えるためコントロールが安定し、ガットが長持ちします。
デメリット
- ガットの反発力がやや低いので、シャトルを遠くまで飛ばすには自分自身の筋力や正しいスイングフォームが必要になります。
縦横で太さが異なるハイブリッドガット
hybrid badminton strings
縦糸と横糸で異なる太さや素材を組み合わせたバドミントン用のハイブリッドガットがあります。
- ヨネックス エアロバイト(AEROBITE)
スピン性能とスピード性能を高い次元で両立させています。
コントロールやタッチの軽さにも優れています。 - ヨネックス エアロバイト ブースト(AEROBITE BOOST)
鋭い回転性能に加え、ハードヒッター向けの威力あるショットを実現します。
打感が硬く、相手の手元まで重いショットが伸びていきます。

バドミントンのガットの張り方の強さ
badminton string tension
バドミントンのガットの張り方の強さのことを「テンション」と言います。
バドミントンラケットはそのタイプや種類によって適正テンションが違い、グリップの上のスロート部分に数字が印字されています。
単位は「ポンド( lbs )」で表され、数字が大きいほど強く張るということになります。
ショップなどでガットを張ってもらう場合「何ポンドで張りますか?」と聞かれることがあるので、自分のバドミントンラケットの適性テンションを把握しておきましょう。
適性テンション値内であれば、どんな値でも張ることができますので、自分のレベルや重視するプレースタイルに合わせて調整して下さい。

バドミントンラケットのガットの適正テンション値
上図のように、「20~28lbs」と印字されている場合、ガットの縦糸の適性テンションが「20~28lbs」ということです。
横糸(クロス)は縦糸の基準値に対して 約10% 高いか、もしくは 2lbs ほど強く張るのがバドミントンでは一般的になります。
例:縦糸20lbs x 横糸22lbs
縦糸28lbs x 横糸31lbs
ショップなどでガットを張ってもらう場合「何ポンドで張りますか?」と聞かれることがあるので、自分のバドミントンラケットの適性テンションを把握しておきましょう。
適性テンション値内であれば、どんな値でも張ることができますので、自分のレベルや重視するプレースタイルに合わせて調整して下さい。
- 適性テンションを上回る強さでガットを張ってしまうと、ガットが切れた時にラケット自体が破損してしまう恐れがあるので注意して下さい。
ガットを張る強さのレベル別参考値
recommended string tension
バドミントンのレベルに合わせたガットを張る強さの参考値です。
体格や筋力によっても、その強さは変わってきます。
初心者やジュニア
- 16〜20ポンド
- 軽い力でもシャトルが飛びやすく、ヒジや手首への負担も少ないです。
- スイートスポット(芯) が広くなり、ミスにも強くなります。
中級者
- 20〜24ポンド
- 飛びとコントロールのバランスが良い一般的な強さです。
- 自分の力でしっかりと飛ばせる筋力がついてきた人に向いてます。
上級者
- 25ポンド以上
- シャトルをよく弾くので強いショットを打ちやすくなりますが、芯で捉える技術が必要になります。
- より強い筋力のある人に向いてます。
POINT
※バドミントンのレベル別ガットテンション参考値
| 初心者 | 中級者 | 上級者 | |
| テンション | 16~20ポンド | 20〜24ポンド | 25ポンド以上 |
| メリット |
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| デメリット |
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| スイート スポット |
広い | 普通 | 狭い |
| 打音 | 「ポコン」 「ボコッ」 |
「パンッ」 「パチン」 |
「キィン!」 「パーン!」 |
| シングルス | ※上級者のみ |
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| ダブルス |
ガットの張り方の強さの特徴
feature of string tension
ガットを緩めに張った場合と強めに張った場合では、シャトルの弾きや飛び方、速度、コントロール性能などに違いが出てきます。
何に重きを置くかでガットの張り方の強さを調整して下さい。
ガットを緩めに張った場合
ガットを緩めに張ると、ラケット面が「柔らかいトランポリン」のようになります。
メリット
- 楽に遠くまで飛ぶ
ガット自体の「たわみ(=トランポリン効果)」で、軽い力でも クリア が奥まで飛びます。 - レシーブが安定する
スイートスポット(芯) が広くなり、ミスショットにも寛容です。 - 体への負担が少ない
柔らかな面がシャトルの衝撃を吸収するため、肩やヒジ、関節を痛めにくいです。
デメリット
- コントロールが難しい
シャトルが吸い付く感じがあるので、狙ったコースから左右にズレやすいです。 - タッチが遅れる
弾くスピードが遅く、ネット前の素早い プッシュ などが決まりにくくなります。 - ショットの初速低下
シャトルの勢いが吸収される分、強い力で叩いてもショットの初速が低下する恐れがあります。
打感と打音
- シャトルが一度、ガットにグッと沈み込む感覚
- 打音は「ポコン」「ボコッ」と低くこもった音
こんな人にオススメ
- スイングスピードがゆったりな人
ガットの「たわみ」とその反発力でシャトルを飛ばすことができます。 - 筋力や腕力に自信がない初心者、ジュニア・シニア層
シャトルに上手く力を伝えられない段階でも飛びやすさを補ってくれます。
- テンションを緩めに張ったガット

ガットを緩めに張ると、その「たわみ」と「反発力」で、軽い力でもシャトルを飛ばすことができます。
スイングスピードのゆったりした人に向いてます。
ガットが凹み、その戻りも利用してシャトルを打ちます。
逆に、スイングスピードがゆったりな人がテンションを強めに張ってしまうと、ガットを凹ませることができず、「硬い板」で打つようなことになって、肩やヒジを痛める恐れがあるので注意して下さい。
ガットを強めに張った場合
ガットを強めに張ると、ラケット面が「硬い板」のようになります。
メリット
- コントロールがしやすい
面がブレないため、狙ったコースへ正確に打ちやすいです。 - 早いラリー
反発のレスポンスが早く、ドライブ や プッシュ が速くなります。 - ショットのキレ
シャトルを捉えた時に回転をかけやすいです。
デメリット
- 筋力が必要
ガットの「たわみ」を使えないので、自分の筋力で飛ばす必要があります。 - ガットが切れやすい
ガットに常に強い負荷がかかっているため、耐久性が落ちます。 - ケガのリスク
シャトルの衝撃が肩、ヒジ、手首にそのまま伝わり、体に負荷がかかります。
打感と打音
- ホールド感が減り、一瞬で弾く感覚
- 打音は「キィン!」「パーン!」と高く鋭い音
こんな人にオススメ
- スイングスピードが速い人
ガットがシャトルを勢いよく弾く力を活かして飛ばすことができます。 - 筋力や腕力に自信がある上級者
自分の筋力や腕力をダイレクトにシャトルに伝えられます。
- テンションを強めに張ったガット

ガットを強めに張ると、面が硬くなりガットがシャトルを弾く力を活かしてシャトルを飛ばすことができます。
スイングスピードが速く筋力のある人に向いてます。
「硬い板」で打つように力強くシャトルを弾く感じです。
逆に、スイングスピードが速い人がテンションを緩めに張ってしまうと、ガット自体が凹んで戻りきる前にシャトルが離れてエネルギーロスが起こってしまい、スイングスピードやパワーを発揮できないことになります。
バドミントンラケットのスイートスポット(芯)
badminton racket sweet spot
ショップなどで張ってもらったガットは面の中央部が少し柔らかくなっていて、ここがラケットのスイートスポット(芯)になります。
ちなみに、フレーム側にいくにつれてガットは強く張ってあります。
POINT
ガットを緩めに張ることでスイートスポット(芯)を広げることができます
■ ガットを緩めに張る
- スイートスポットは広くなる
- 芯が広いので、シャトルを捉えやすい
- 初心者向き
■ ガットを強めに張る
- スイートスポットは狭くなる
- シャトルを弾くので、強いショットが打ちやすい
- 上級者向き

バドミントンラケットのスイートスポット
- ガットは数ヶ月使い続けていると、たとえ切れなくても徐々に伸びてきてしまい弾力や反発力などが落ちるため、できれば3ヶ月に1回程度を目安に張り替えるようにすると良いパフォーマンスを維持できます。

バドミントンのガットの色
color of badminton strings
バドミントンのガットは各メーカーから様々なラインナップが用意されてますが、色によって素材や構造としての基本的な性能に大きな違いはありません。
ただ、相手からの見え方だったり心理的な効果、ごくわずかな打感の印象で、プレーに影響を与えることもあります。
- 白(ホワイト)
- 最もスタンダードで種類が豊富です。
- 着色塗料による重さや打感への影響が最も少ないとされてます。
- カラー、蛍光色(黄色、青、赤など)
- 好みの色にすることで自分のモチベーションや気分が上がります。
- ショットのコースが相手に少し見えやすくなる場合があります。
- 黒(ブラック)や濃い色
- 体育館の背景が暗い壁などの場合に溶け込みやすく、相手からラケット面やスイング軌道が見えづらくなるため、シャトルのコースを読まれにくくする効果も期待できます。
- 塗料の影響でやや硬めの打感を覚える場合があります。

バドミントンのガットの色

バドミントンのガットの構造
structure of badminton strings
バドミントンラケットのガットは、マルチフィラメントとモノフィラメントとの2種類に分けられます。
- マルチフィラメント
細い繊維を束ねた構造で、打感が柔らかいです。
コントロール性に優れています。
バドミントンのガットにおいては現在の主流になってます。 - モノフィラメント
太い芯の周りに繊維を巻き付けた構造で、打感が硬いです。
耐久性と反発力に優れています。

バドミントンのガットの構造
- 日本においては「ガット」という呼び方が定着してますが、海外では「ストリング」という呼び名の方が一般的です。
そもそも「ガット(Gut)」とは動物の腸から作られた天然の糸のことを指します。
対して、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維で作られた糸を「ストリング(String)」と呼びます。
15~16世紀頃は木の枠に羊皮や羊腸の糸を張ったラケットを使っていて、第二次世界大戦後の化学繊維業の発展を受け、日本のゴーセン などが釣り糸の製造技術を応用して人工のストリングを開発すると、その後ラケットの素材が木製からアルミ、カーボンへと進化するにつれて、ナイロンガットが主流になりました。
したがって、正式名称はその素材から「ストリング」と言うものの、今ではどちらも同じ意味として使われており、日常の会話やショップでは区別せずに通じます。

バドミントンのガット診断
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